東洋紡エアバッグ布生産を常熟に
  中国事業でノウハウを持つ豊田通商と共同出資会社「東洋紡汽車飾件」が5月常熟に設立されました。約11億円を投じ、幅2メートルのナイロン布を月間50万メートル生産する予定です。これまで現地生産に慎重だった東洋紡ですが、「将来は100万メートルまで増やす」と早くも増産をにらんだ強気の姿勢を示しました。
 中国が世界最大の自動車市場となり、安全性を担保するエアバッグ用ナイロン布の需要が爆発的に伸びているため、完成車メーカーなどから「現地に進出し、コスト削減して欲しい」との要請もありました。先行きの需要増に効率に対応できるよう新工場には最新設備を導入する方針です。約40台導入する予定の最新鋭織機は布を織るスピードが1分間に約800回転です。東洋紡のほかの拠点では一般的に500-600回転で、中国工場はそれを大きく上回ります。
 東洋紡の企業理念は「順理則裕」(理に従えば、即ちゆたかなり)。経済合理性に従い、中国生産を「理」とした繊維の名門企業東洋紡は、半世紀を超えての中国再進出を常熟経済技術開発区に決まりました。